【11分で解説】エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする(グレッグ・マキューン / 著)

今回は金川顕教さんのYouTube図書館の『【11分で解説】エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする(グレッグ・マキューン / 著)』という動画を視聴したまとめと感想を書きたいと思います。

まずエッセンシャル思考という聞きなれない言葉について。エッセンシャル(essential)という言葉には「欠くことのできない、必須の、非常に重要な、本質の、本質的な」という意味があります。エッセンシャル思考を分かりやすく言うと、「99%の無駄を捨てて1%に集中するという思考」で、 本当に必要なことを仕事の中で見極めてそれを確実に実行するための考え方だそうです。「より少なくしかしより良く」と書かれており、100%の中に重要なことは1とか5とか10しかなく、それを使って120%の成果を出すためのスキルがこのエッセンシャル思考ということです。
全てやらなくてはとかどれも大事とか全部できるという思い込みを捨てることが大事になってきます。
この書籍はアップルやグーグル、Facebook、Twitterといった大企業にアドバイスを与えているすごい人物が書いた書籍で全米でベストセラーとなったものの邦訳版です。
それを聞いただけでも、書かれている内容はとても重要なことだと想像できます。金川顕教さんの解説で、エッセンシャル思考の基礎である「選択」「ノイズ」「トレードオフ」についてしっかりと中身を学んでいきたいと思います。

1章はエッセンシャル思考と非エッセンシャル思考について書かれています。エッセンシャル思考は「考え方」「行動」「結果」の3つに分かれますが、非エッセンシャル思考は全て大事と考えていて、これを金川顕教さんはALL思考と呼んでいます。非エッセンシャル思考の人はto doリストを作ってどんどんやることを溜めていきます。その結果全てが中途半端になり仕事に振り回され疲れ切ってしまうという結果になります。
一方エッセンシャル思考の人はONLY思考で本当に大事なことや必要なことを厳選しようと考えているのでやることを計画的に減らしていきます。その結果仕事は充実し質の高い仕事が出来、仕事をコントロールすることができます。
つまりエッセンシャル思考というのはより多くのことをやり遂げる技術ではなく、正しいことをやり遂げる技術なのです。
次に、優秀な人ほど成功のパラドックスに陥りやすいという話になります。成功のパラドックスには4段階あり、まず第1段階として目標を見定め成功へと一直線に進んでいきます。その結果「頼れる人」だと評判を得るのが2段階目です。周りの人は「頼れる人」にどんどん仕事を振ってくるので、やることが増えすぎてしまいます。これが3段階目。その結果本当にやるべきことやりたいことができなくなってしまう第4段階目に突入してしまいます。
人でも企業でも、多くを求めすぎると失敗してしまうという傾向があります。人が何故方向性を見失ってしまうのかというと、選択肢が多すぎるという理由があります。また他人の意見がうるさすぎること、全部手に入れよう全部やろうという考え方が浸透している時代だということも原因になっています。
方向性を見失わないために、他人の意見や希望ばかりに耳を傾けず、本当に大事なことは何かを自分でしっかり見つめることが大切なんですね。

続いて本題に入ります。エッセンシャル思考の基礎その1「選択」についてです。多くの人がどんな選択肢があるかということばかりに目を向け、その中から何を選ぶかという「選ぶ能力」を見過ごしてきたとこの本には書かれています。
金川顕教さんも大学生時代自分が数ある資格の中から「会計士」を選びましたが、どんな選択肢があるかばかり気にしていて、「起業」という最終目的を選ぶことができなかったと振り返っています。
どんな選択肢があるかということももちろん大事ですが、その中から選ぶ能力はもっと重要だということです。

思考の基礎その2「ノイズ」について。経営コンサルタントや投資家であるリチャード・コッチ曰く、大半はほとんど価値がなくほとんど成果を生まない。少数のものだけが非常に役立ち大きな影響力を持つ、と。パレートの法則というものがあり、20%の人や商品が会社の売り上げの80%をもたらしているとか、20%の努力が80%の成果をもたらしているというように、「より少なくしかしより良く」を表しています。努力の量と成果は比例するという考え方はただの理想であって実際はごくわずかな重要な仕事をきちんと見極めて努力することが成果に繋がります。本当に重要なことは少ないのだということをしっかり理解することが大切です。

思考の基礎その3「トレードオフ」について。トレードオフというのは何かを達成するためには何かを犠牲にしなくてはならないという関係のことです。人はどれかを選ばなくてはならないのでトレードオフは当たり前のことです。何を諦めなければならないかと考えるのはネガティブなので、何に全力を注ごうかとプラス思考でポジティブに考えることが大切だということです。
例えば家族、友人、健康、仕事が衝突した時に自分はどの問題に全力を注ぐか常に自問自答して、その時に重要なことや必要なことを戦略的に慎重に選び取ることが大切です。

以上がこの動画で紹介されているエッセンシャル思考についてです。
エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考の違いの部分では、金川顕教さんがnot to doリストをつくることの重要性を教えてくれたことを思い出しました。
本当に重要なことはとても少ないということをしっかり理解し、今目の前にある仕事は本当に重要かをきちんと見極め選んでいかなくては自分の負担がどんどん増えるだけだということが分かりました。
トレードオフの話では、何かを諦めるというネガティブな考え方でなく、何に全力を注ぐかとポジティブに考えていくことがとても素晴らしいと思いました。この考え方では犠牲にしたものに対しての罪悪感が薄れるなと思います。
エッセンシャル思考という言葉を初めて知りましたが、金川顕教さんの書籍で学んできたことをきちんと実践できていればエッセンシャル思考が身に付いていると言えるなと感じました。
今後も学び続けていきたいと思います。

『【11分で解説】エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする(グレッグ・マキューン / 著)』をYouTube図書館で見る!