【10分で解説】ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則 前編(ジム・コリンズ / 著)

今回も恒例の金川顕教さんのYouTube図書館から、『【10分で解説】ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則 前編(ジム・コリンズ / 著)』の紹介をしたいと思います。こちらも前編・後編の二本立てなので、まずは前編から紹介していきますね!

この『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』という書籍には、良い企業(GOOD)から偉大な企業(GREAT)になるための飛躍の方法が書かれています。だからといって起業家だけが読むべき本というわけではなく、ビジネスマンがより飛躍するためのヒントにもなるのでぜひ自分は起業家じゃないからといってスルーせずに本を手に取ってみたり、金川顕教さんの紹介動画の解説を聞いてみたりしてください。

第1章には時代を超えた成功の法則について書かれています。偉大な企業を11社徹底的に分析したところ、7つの共通点が見つかったそうです。その共通点7つがまず第1章で紹介され、第2章からは共通点の一つ一つが詳しく書かれています。ではその共通点について。
1.第5水準のリーダーシップ
2.最初に人を選び、その後に目標を選ぶ
3.厳しい現実を直視する
4.ハリネズミの概念
5.規律の文化
6.促進剤としての技術
7.弾み車と悪循環
こうして並べてみてもパット理解できることは少ないですね。

第2章、第5水準のリーダーシップについてです。第5水準に到達するには段階があるわけです。第1水準としてまず有能な個人にならなければいけません。有能な個人というのは、「才能・知識・スキル・勤勉さ」によって生産的な仕事が出来る人のこと。金川顕教さんからのヒントは、同期の中で1番優秀な人を思い浮かべたら分かりやすいということでした。第2水準は、組織に寄与する個人になること。組織の目標に向かって個人の能力を発揮し、組織の中で他の人とうまく協力出来る人のことです。上司から見た優秀な部下というか、この人がいるからみんな育っているなと思われるような人が第2水準に該当する人物ですね。第3水準は有能な管理者。人と資源を組織化して、決められた目標を効率的に効果的に追求できるような人です。要は出世した優秀な上司ですね。
第4水準、有能な経営者という段階。ここからが経営者です。明確で説得力のあるビジョンへの支持を持ち、ビジョンの実現に向けて努力をして、これまでより高い水準の業績を達成するよう組織を刺激し動かす人になることです。そして第5水準、偉大な経営者になるためには個人としての謙虚さと職業人としての意志の強さという二面性が必要になります。ビジネスマンとしては、長期的な思考を持ち、基準を満たすまでは満足しないという意志の固さ、責任は自分にあると考え他人や環境などのせいにしないということが求められます。一方個人としては謙虚で自慢したりせず、周りの人を成功させるためにどんどん人を育て、うまくいったのは周りのおかげだと感謝し、志を高く持って組織を活気づけることが求められます。ビジネスマンとしての自分とプライベートでの自分をしっかり持ち、そのギャップがあることが大切だと金川顕教さんも感じているようです。まず自分が今どの水準にいるのかを把握することが大切ですね。

第3章は誰をバスに乗せるか。最初に人を選び、その後に目標を選ぶということが詳しく書かれています。偉大な経営者というのは、最初に行き先を決めるのではなくまず人選から始めるそうです。不適切な人はバスから降ろすことも必要です。企業を飛躍させるには何をすべきかではなく誰を選ぶか。つまり優秀な経営陣を集めるということですね。優秀な人は厳しく管理しなくてもきちんと仕事をして成果を出します。そういう人を集めることが何よりも大事だということです。適切な人が集まってから目標を決めることで最適な道を見つけ出すことができます。
一人の天才を1000人で支える方式は、リーダーが第4水準であり経営者が目指すビジョンを達成するために人を選んでいるので、良い企業にはなれても偉大な企業にはなれないということでした。
人材を選ぶときには3つのポイントがあるそうです。1つ目は疑問があれば採用しないこと。2つ目は人を入れ替える必要があれば行動すること。まず座っている位置が悪いのかを確認し、悪いのなら容赦なくバスから降ろすことも大切です。3つ目は事業は売っても人は売るなということ。

以上が前編の内容でした。いかがでしょう。正直1度で理解するのは難しいと感じました。ただ、経営者というのは企業の目標があってそれに必要な能力があるような人を採用するのだと思っていたので、優秀な人材の確保を1番にしている企業が偉大な企業だと知り驚きました。
第5水準の経営者のように、周りの人を大事にし、謙虚で感謝を忘れない人になることはたとえ経営者ではなくてもとても大事なことだと感じています。誰だってそういう人と繋がって関わりたいと思うはずです。人間としてそういうことを意識し、器を大きくしていけるように日々精進していきたいと思いました。

ではまた後編の紹介をさせていただきますね。

『【10分で解説】ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則 前編(ジム・コリンズ / 著)』をYouTube図書館で見る!