今回は前回の続き、『【9分で解説】人を動かす 後編(D・カーネギー / 著)』を視聴しました。まとめと感想を書いていこうと思います。
後編はSTEP3からです。STEP3は人を説得する12原則について書かれています。金川顕教さんは12原則のうち3つの原則を抜粋して解説しています。
1つ目は「議論を避ける」こと。議論をして勝った方は気分がいいでしょうけど、負かされた方は自尊心が傷付けられます。議論に勝ったとしても相手からの好意を得られません。ですから人を説得したい時は議論を避けるべきだということでした。
2つ目は「YESと答えられる問題を選ぶ」こと。これも1つ目と同じで、NOと言われたら言われた側の自尊心が傷付けられます。また、NOと言ってしまえばそこで終わってしまいます。例えYESと答えられない場合でもすぐにNOと言わずに、相手に関心を寄せて相手が納得するような代替案を提案することが大切です。
3つ目は「対抗心を刺激する」こと。成功者はみんなゲームが好きです。人は誰でも優位に立ちたいという気持ちや他人に認められたいという気持ちを持っています。その気持ちを刺激する方法です。工場の昼勤と夜勤のこなした工程数を床に書くことで1番生産性の高い工場に導いた例が紹介されていましたが、嫌味な部分が一つもなくみんなが楽しんで取り組める素晴らしい案だと思いました。
人を説得する時は自分本位になりがちですが、そういう時こそ「他人の立場に身を置く」ということが大切だと感じました。
STEP4は人を変える9原則です。そのうちの3つを金川顕教さんが解説しています。
1つ目は「自分の過ちを話す」ということ。これは金川顕教さんも人脈についての書籍などいろいろな場面で言っていることです。人に注意をするとき、自分も決して完ぺきではないとか失敗も多くしているという前置きをすることで、相手は不快な思いをすることなく受け入れることができるようです。
2つ目は「期待をかける」こと。人は誰でも認められたいという承認欲求を持っています。承認欲求はくどいほど出てきますね。人を動かす3原則の2つ目「重要感を持たせる」とか、人に好かれる6原則の6つ目「心から褒める」とリンクしていますね。過度な期待はプレッシャーにもなってしまいますが、期待をされると嬉しく感じてそれに応えようと努力したくなりますよね。期待をかけることで人の行動を変えることができるようです。
3つ目は「激励する」こと。馬鹿にされたり罵倒されたりすると向上心が失われてしまいます。他人の立場に身を置くことを絶対に忘れてはいけません。やればできると思わせること、あなたの能力を信じているよと伝えること、このような激励は相手の向上心を高め相手を変えることができます。
この3つの原則を自分が誰かから言われていることを想像しながら聞いていました。親や教師からこの原則のように声を掛けてもらっていたら今もっと違う自分だったのかなとも思ってしまいました。人を変えることはとても難しいことです。自分が変わることもとても難しいです。変わってほしいという人がいた時にはこの原則を思い出し、相手が気持ちよく自分から変わろうと思えるように導けるような人になりたいと思いました。
後編で紹介されたのはこの6つの原則でした。金川顕教さんは特に前編で紹介した人を動かす3原則と人に好かれる6原則が大事だと言っていました。その後紹介されている原則は前半の9つの原則の補足的な側面があるということです。ですから前編の動画を何度も繰り返し見て自分の中にしっかり落とし込み、人に伝えられるくらいに勉強することを勧めていました。
前編後編通してとても勉強になるすばらしい動画&書籍だと思います。
後編で特に印象に残ったのはNOで終わらせないという話でした。相手の気持ちを考えて自分には何をしてあげられるか考え、相手に誠実に向き合うことはとても大切だと思いました。この動画と書籍からの学びを今後にしっかり活かしていけるよう、自分の中に落とし込もうと思います。
『【9分で解説】人を動かす 後編(D・カーネギー / 著)』をYouTube図書館で見る!