【14分で解説】FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣(ハンス・ロスリング / 著)

普段ニュースなどを見ていると、日本の国力は低下してきているとか世界の貧困は悪化しているとかそういう認識を持っていませんか?でも実はそれらは間違った認識だったのです。メディアなどで報道されるのはネガティブな問題ばかりで、事実とは異なることがよくあります。
人間には10種類の本能からくる思い込みがあるそうです。思い込みにとらわれずに事実に基づいて世界を読み解く考え方や価値観、習慣のことを「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」といいます。
今回は、100万部以上売れている大ベストセラー『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』を金川顕教さんが解説した動画を見ました。
有名なビル・ゲイツも大絶賛したというこの書籍。実際の書籍はとても分厚くあの金川顕教さんをもってしても読むのが大変だったという代物です。実際に読むのが難しいと思うなら、この動画を2回3回と何度も視聴し理解を深めることをおすすめします。

さてこの書籍では10種類の本能について書かれていますが、金川顕教さんが解説しているのはその中の7種類についてです。
まず1つ目が分断本能。世界は2つに分けられるという思い込みです。例えばお金持ちと貧乏の2つに分けて考えられますが、実際には中間層が圧倒的に多いですよね。物事を単純に分断する事は出来ないことを知っておかなければいけません。
2つ目はネガティブ本能。世界がどんどん悪くなっているという思い込みです。実際は極度の貧困層は過去20年と比べ半分になっているけれど、テレビなどで取り上げられるのはネガティブなことばかり。良くなっていることについてはあまり知る機会がないので、事実よりも悪いイメージを持ってしまいがちです。メディアによって印象操作されている可能性を考えた方がよさそうですね。
3つ目は恐怖本能。実は危険ではないことを恐ろしいと考えてしまう思い込みです。まさしく今問題になっているコロナウィルスも、メディアによって必要以上に危機感を煽っている部分がありましたね。パニックになっていると事実を見る余裕がなくなってしまいます。情報に偏りがないか冷静に判断するように心がけなくてはいけません。
4つ目は過大視本能。目の前の数字が一番重要という思い込みです。数字は相対的に判断することが大切です。
5つ目は宿命本能。すべてあらかじめ決まっているという思い込みです。人や国や文化や宗教が変わらないように見えるのは変化がゆっくり起こっているから。小さな変化の積み重なりが大きな変化になることを心に留めておかなくてはいけませんね。
6つ目は単純化本能。世界は1つの切り口で理解できるという思い込みです。大学に入ったら就職するというような考え方もその一つ。実際は一つの視点からでは世界を理解する事は出来ません。様々な角度から見ることで物事を正確に理解し問題を解決することができます。
7つ目は犯人捜し本能。誰かを責めれば問題は解決するという思い込みです。問題が起きたとき誰が犯人か捜して犯人を責めたら楽になるけれど、問題の本質を見誤ってしまう場合があるということ。誰かを責めたところで問題は解決しないから、問題を解決するためにはどうしたらいいのか冷静に本質を見極めなくてはいけませんね。

人間は思い込みをしてしまうものなので、誰かに何かを言われた時や情報を得た時には「本当にそうなのか」「本当にそれでいいのか」と疑うことも大事なことです。自分で仮説を立て違う角度からみるように努力することで情報に惑わされずに済むということでした。

以上が『【14分で解説】FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣(ハンス・ロスリング / 著)』の内容です。
コロナに関わるニュースやいろいろなニュースを見ていると、メディアの報道の仕方に首をかしげることはよくあります。
人間にはいろいろな本能があって思い込みをしやすい生き物なのだと分かり、だからこそ自分の視点だけで物事を考えては危険だと感じました。
なるべく冷静に事実を見極めることができるように、情報に惑わされないよう生きていきたいと思います。
とても興味深い書籍で残り3つの本能についても知りたくなりました。
皆さんも書籍を読む前にこの解説動画をみてはいかがでしょうか。

『【14分で解説】FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣(ハンス・ロスリング / 著)』をYouTubeで見る!