【17分で解説】本を出したい人の教科書 ベストセラーの秘密がここにある(吉田浩 / 著)

今回は出版業界のジャイアンと呼ばれている吉田浩さんが書いた『本を出したい人の教科書 ベストセラーの秘密がここにある』という書籍の解説動画を、金川顕教さんのYouTube図書館で見たのでそのまとめと感想を書きたいと思います。

金川顕教さんは今まで35冊ほどビジネス書を出版されていますが、本を出版するにあたって吉田浩さんのセミナーを受講したことがあるそうです。吉田さんは32年間で1800冊以上の本をプロデュースしており、中には有名な芸能人が出す書籍のプロデュースも手掛けているようです。
普通に生活していたら自分が出版する立場になる機械なんてめったにないと思います。しかし金川顕教さんは自身が出版して人生が変わったと感じており、たくさんの人に本の出版を経験して欲しいと考えこの書籍の解説をすることにしたということでした。
人生を変える出版というものがどんなものなのか、その世界を少しのぞいてみましょう。

1章では「いい本」とは何か?について書かれています。出版社にとって「いい本」とは売れる本、読者にとっていい本とは内容がいい本です。もちろん売れてなくてもいい本というものはありますが、出版はビジネスなので売れるということが前提にあるわけです。出版には自費出版と商業出版の2つがあり、出版社が編集や印刷製本など制作に掛かる費用をすべて負担する商業出版の場合は特に「どうしたら売れるのか」を考えることが大事です。
出版とは幸せな読者をつくること、いい本とは読者が幸せになれる本のこと。人は自分の得意なものを教えて感謝されることに大きな喜びを感じるそうです。金川顕教さん曰く出版とは最大の自己実現だそうです。自分が生きてきて学んだことや経験したことなどを出版というかたちで多くの人に見てもらうことで承認欲求が満たされるのだと。一生に一度でも出版したいと考えることができたらすごいことだと思います。

2章はテーマとUSPの発見について書かれています。最も身近なところに本のテーマは眠っているそうです。どんな人にも他者からみたときに価値のある部分を持ち合わせています。それが出版をすることで世の中に認められるのです。
もしそれが見つけられなくても大丈夫。金川顕教さんの著書ではおなじみですが、誰でもプロになれる1万時間の法則があります。何か一つのスキルを積み重ねるということが作家性のすべてなので、作家著者になるためにスキルを毎日磨き続ければ、それをテーマに本を書くことができますね。スキルを磨くということは作家著者に限らずビジネスマンにとっても必要なことです。毎日継続するということは簡単なようでなかなか難しいことです。でも必ず自分のプラスになるので気合を入れて取り組みましょう。
続いてUSPとは簡単に言えば自分の「ウリ」とか「強み」のことだそうです。それが簡単にわかる方法があります。自分が過去に「時間」と「お金」を何に一番使ったのかを振り返ってみることです。金川顕教さんの場合は勉強と仕事という答えでした。
また、自分のUSPを見つける3つの質問というものがあります。1つ目は小さいころから好きなものは何か、2つ目は時間を忘れて没頭してしまうものは何か、3つ目は他の人がなかなかやっていないことであなたがやっていることは何か、です。この質問では自分が継続したこと、集中したこと、卓越したところが分かります。この質問に答えられるようにしておくことが大切です。

4章は間違いだらけの本づくりについて。書きたい本や書ける本が見つかる5つの輪というものがあります。まず自分の人生を過去・現在・未来の3つの軸で考えます。過去はお金と時間をかけたものについて書くというもの。これは2章にも出てきた話ですね。現在では専門性とネットワークについて。仕事や趣味特技についての本や、人脈についての本が該当します。未来はライフワーク、自分が一生続けていくことについて書くといいそうです。たしかにこうして考えると書ける、書きたいと思えそうですね。
本は自分の夢を3種類に分類するものだと言われているそうです。「あなたの叶えたい夢を書き出してください」と言われ、書き出された夢は3種類に分類されます。仕事やお金に関するビジネスタイプか旅やグルメや体験などについてのプライベートタイプか人間関係や家族や教育などについてのソーシャルタイプか。自分が今どのタイプなのかを把握し、自分のタイプに合わせて本を書けば間違いがないということでした。

5章は企画書作りのルールについてです。企画書はまず通らないと思っておきましょう。通る確率は1%だそうです。現実は厳しいですね。
企画書を通すためのコツがあります。まず本のタイトルには「新奇性」と「共感性」が必要です。読者が潜在的に持っている悩みや心配事を上手くタイトルに表現しましょう。次に読者を性別年齢職業年収など細かくターゲティングすること。それからどの棚に置かれるかという本の分類を意識することです。本の分類を決めることはメインのターゲットやサブターゲットを決めることにも繋がります。こうしたすべてを細かくしっかり作り上げることが企画書づくりの大切なルールなんですね。

8章は夢をあきらめない書き続けるという話です。「いい本」を出してからが作家人生のスタートだそうです。作家になるのもお笑い芸人になるのも、夢を叶えることで一番大切なことは「諦めないこと」。叶うまでやり続けることが大事という話です。

この書籍では出版のノウハウ、本とは何かという理念・理想、出版業界への吉田さんの持論が書かれているそうです。
金川顕教さんも出版経験者として動画コンテンツの配信や出版希望者へのアドバイスなどをされています。興味がある方は金川顕教さんのLINE@へ連絡してみてください。金川顕教さんの動画もあわせてみることで出版についての理解が深まることでしょう。

今回視聴した出版という分野についての書籍は、今までは自分には関係のない分野だと認識していました。しかし、出版することで人生が変わったという金川顕教さんの言葉もありますし、哲学者であり教育学者でもある森信三さんも「人間は一生に1冊は本を書きなさい」と言っています。自分の人生、生き様を多くの人に見てもらえる手段である出版。自分が出版した本が売れたとしたらそんなに嬉しいことはないのではないかと想像しました。自分に関係のないものだと思わず、何か残せること伝えられることがないかを考え、ないのであれば新しく作っていくことがとても大切だと感じました。
ぜひ皆さんも素通りするのではなく一度ご覧になってください!

『【17分で解説】本を出したい人の教科書 ベストセラーの秘密がここにある(吉田浩 / 著)』をYouTubeで見る!