【12分で解説】チーズはどこへ消えた?(スペンサー・ジョンソン / 著)

今回は金川顕教さんのYouTube図書館から『【12分で解説】チーズはどこへ消えた?(スペンサー・ジョンソン / 著)』を視聴したまとめと感想を書きたいと思います。
『チーズはどこへ消えた?』という書籍名では、いったいこの本には何が書かれているのかが想像できませんね。この書籍では人間関係や恋愛、仕事、友人、家族などに関して絶え間なく起こる変化に正しく対応するためのヒントが書かれているそうです。
全世界で累計2400万部を超えるベストセラーで、日本でも400万部以上売れています。
金川顕教さんは「この本を読むと人生が変わると思っている」そうです。家に1冊置いておいた方がいいかもしれませんね。
中身についてまずまとめていきたいと思います。

この書籍にはネズミが2匹と小人が2人登場し、チーズを求めて迷路を探し回るところから始まります。チーズというのは、「人生で求めるもの、理想の自分」を表しています。それは例えば仕事や家族やお金や健康や名誉のことで、人それぞれ違っていると思います。一方迷路は「チーズを追い求める場所、日常の困難の象徴」で、会社や家庭といった社会のことを表しているそうです。
迷路の中に大量のチーズがあるチーズ工場を発見したネズミと小人。ネズミは考えることができないので、毎朝自分のねぐらから走ってそのチーズ工場へ通います。一方小人は賢いのでチーズ工場のそばに引っ越したり、お昼からゆっくり工場へ向かうようになりました。ところがある日チーズ工場からチーズが消えてしまいました。ネズミはチーズが消える前からチーズが減っていることに気付き、すぐに新しいチーズ工場を探しに行きました。ところが小人2人はチーズが減っていることに気が付きませんでした。無くなってからはじめて「チーズはどこへ消えた?」「こんなことがあっていいはずない!」と叫び、チーズがまた戻っているかもしれないと工場に向かってはチーズが無いことを確認する日々が続きました。
チーズが無くなった後の行動はネズミと小人で全く異なっています。そしてもちろんその後の結果も大きく変わるわけです。

人は根拠もなく今の幸せが続くと思いこんでいます。慢心してしまうんですね。でも健康も仕事も当たり前ではないと気が付かなくてはいけません。よく大病してから健康のありがたみが分かったとか言いますけど、慢心していない人は水や食料などいろいろなことに気を配り健康でいられるよう努力しています。金川顕教さんもかねてから健康でいるための努力をされていますよね。生きていたらいろいろなことがどんどん変化していきます。でも変化は何かを失うということではなく、何かを得ること。逆に現状維持は退化や衰退と同等だとこの物語は示しています。変化に対応することができる人が新しいチーズ(幸せ)を手に入れることができるのだと。

チーズがない日々が続き、ついに小人の一人が迷路の先へ進むことを決意します。もう一人は臆病なのでチーズがなかったらどうするんだ、とその場に留まりました。
迷路を進むことに決めた小人は未知の領域を前に「恐怖」を感じますが、もし恐怖がなかったらどんな行動をするだろうか考えました。自分を客観視したんですね。すると考え方がポジティブに変わっていき、過去に固執するのではなく未来のことを考えられるようになりました。
新しいことを始めるには不安を感じるものです。不安や恐怖があるから動き出せないだけで、この不安や恐怖をポジティブに捉えることができたらどんどん行動に繋がり新しいチーズを手に入れることができるようになります。
ネズミがすぐに行動することができたのは、恐怖という考え方がなかったからです。だから恐怖が無ければ自分がやりたいことは必ず達成できるはずなんです。迷路に入る(=新しいことを始める)ことは恐怖ではなく「希望」なんだと捉えることがとても大事なポイントと言えるでしょう。

迷路を進んだ小人は進んだ先に工場を見つけますが、そこも既に空っぽになっていました。そこで一つの教訓を得ます。「古いチーズに見切りをつければそれだけ早く新しいチーズを見つけられるのだ」と。過去の失敗というのは現在には関係はないし、過去の失敗を言い訳にして諦めても意味がない。前に進むか決めるのは「今」の自分だ。過去を悔やんでも何も変わらないのだと。
さらに迷路を進んだ小人はついに新しいチーズ工場を発見します。そこには既にネズミ2匹の姿もありました。小人は「変化してよかった」と思いました。
チーズは常に恐怖の先にあります。何かを得たい場合は未経験の場に踏み込んで結果を得なければなりません。失敗したら馬鹿にされたり何かを失ったりするかもしれないけれど、結局自分が欲しいものは恐怖の先にしかないわけです。
恐怖を感じているということは前に進もうとしている証拠です。だからその恐怖を楽しんで欲しいとこの本には書かれています。

迷路を進んだ小人は以下のことを学びました。
変化は必ず起こるということ。変化を予期して常に備えておくべきだということ。変化を探知して素早く対処すること。変化に合わせて自分も変わっていかなくてはならないということ。その変化を楽しむこと。

この書籍を読んで金川顕教さんが伝えたいことは2つあります。1つは「早く行動すること」。考えても恐怖や不安が大きくなるだけ。考えるよりもまずやってみることが大事です。2つ目は「最大の失敗は何もやらないこと」。何かをやってみて失敗したとしても何もやらないよりましです。そういう過程も含めて変化を楽しむことが大事なんですね。

以上が動画の内容のまとめです。
あなたはネズミか小人のどちらに似ていると思いましたか?自分は断然小人でした。成功している人たちはみんなネズミタイプの人でしょうね。自分が求める理想の人生にするためには行動が大切だということはよく分かっています。でもやっぱりはじめの一歩を踏み出すのって勇気がいりますよね。一歩進んでみたら案外二歩目三歩目は簡単に進めるものです。
自分に足りないものは「変化を楽しむ」という認識だと感じました。もっとポジティブに未来のことを考えようと思います。
恐怖を感じているということは前に進もうとしている証拠という言葉がとても励みになりました。
いつか自分の人生を振り返った時に「変化してよかった」と思えるように、どんどん変わっていく周りにしっかり対応していきたいと思います。

とても興味深いこの書籍、ぜひ皆さんもご覧ください。
『【12分で解説】チーズはどこへ消えた?(スペンサー・ジョンソン / 著)』をYouTube図書館で見る!